ずっと昔、ラムネの瓶で涼しげな音を立てるびいだまが欲しくて欲しくて堪らなかった。なんとかして取り出そうと試行錯誤し、漸く手に入れたそれはひどくくすんで見え、味気なく、ただのガラクタのようにすら思えた。

手に入らないものほど美しい。

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